イデア論の概要
さてこの事の背景には何があるんでしょうか。
これは実習に役に立ちそうです。
予習復習いたしましょう。
イデアとは最高度に抽象的な完全不滅の真実の実在的存在であり、感覚的事物はその影であるとする。イデアが存在しているのがイデア界(本質界)で、その陰が投影されているのがわれわれ人間の住む現実界となる。
例えば、現実の世界に、円形をした物はたくさん存在するが、いずれも完全な円ではないし円そのものでもない。しかし、これらの円の背後には永遠不変で、完璧、かつ抽象的な円のひな型であるイデアがあるとする。また、人間が花を見て美しいと感じるのは「美」というイデアが実在しており、個別の花に「美」のイデアが分有されているからである。ソクラテスとアリストテレスは違う存在であるが、共に「人間」のイデアを分有している。
人間の持つ感覚は不完全であるため、五感によってイデアを捉えることは出来ない。プラトンは、理性で認識することによってのみ、イデアに至ることが出来ると考えた。イデアが実在する、と考える点で観念論 (idealism) 、実念論(実在論) (realism) の系譜に属する。
イデア論の矛盾
例えば「ソクラテス」という個別に対応するイデアとして「人間」「ギリシア人」「男性」「哲学者」などのイデアが存在するとすれば、無数(無限)にイデアが存在することになってしまう。それらのイデア同士がどのような関係にあるのか、また、イデアと個別はどのような関連性にあるのか、不明確である。プラトンは最高のイデアとして「善のイデア」について述べているが、他のイデアとどのような関係にあるのかも不明である。
プラトン自身もこうした矛盾に気が付いており、中期の思想と後期の思想には違いがあるとされる(『ティマイオス』におけるデミウルゴスの想定。なお、後期のプラトンはイデア説を放棄したと主張する研究者もいる)。プラトンの弟子のアリストテレスは、イデア論を批判するところから自己の哲学を確立していった。およそ500年後のプロティノスは、万物は一者(善のイデア)から流出したという解釈で矛盾を解決しようとした(ネオプラトニズム)。
引用『ウィキペディア(Wikipedia)』
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